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面接官に好印象を与える逆質問とは使えるサンプルを紹介

 面接時、逆質問は他の応募者との差を生み出すための大きなポイントとして考えるといいでしょう。
 転職活動の面接では、いろいろ面接官が質問をしたあと、最後に「何か質問はありますか?」と応募者に聞いてくることが多くあります。
 面接官がしてくる質問に対しての対策も必要ですが、同時に逆質問についても対策も考えておくようにしましょう。
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2023/10/02
そこで今回は、

・転職活動の面接において逆質問が大事な理由
・面接官に逆質問で好印象を与えるためのポイント
・面接官に好印象を与えることができる逆質問とは?

について解説します。

ぜひ一読ください。

1.転職活動の面接において逆質問が大事な理由

転職活動において面接は大きな内定を決めるためのポイントです。

面接では面接官がいろいろ質問をしてきます。

面接は、面接官が多数いる応募者をふるい落とすためのものと考えた方がいいでしょう。

おおかた、面接官が質問してくる内容は決まっているため、あらかじめ答えを用意しておくことでスムーズに面接をクリアすることはできます。

しかし、どの応募者も同じことをしている以上、面接官は応募者をふるい落とす要素をそれだけではなかなか見いだすことができないかもしれません……。

そこで最終的決め手となるものが、「逆質問」です。

面接において、企業から逆質問が求められるのは、

・応募者がどの程度この企業に入社したい意欲をもっているのか
・最終的にミスマッチを防止するため

などにあります。

また、逆質問は、応募者が最後に自分自身のやる気をアピールすることができる場であるため、しっかり用意しておくことが内定成功の決め手です。

面接官は、逆質問で応募者の熱意を知りたいと思っている

おおかた企業では、応募者の入社に対しての熱意であったり、志望度を見たいために逆質問を行っています。

応募者は、ひょっとしたら、「いまさら面接官に質問するなんて、面接官に企業の調査不足と思われるかもしれない……」と思っているかもしれません。

そして、「面接官が逆質問はありませんか?」と聞けば、「何もありません」と答えることがベストな回答であると考えているかもしれません。

もちろん応募者のその対応は、NGです。

面接官は、そのとき、「この応募者は、この企業に何も関心をもってくれていないのでは……」と思っていることでしょう。

この応募者は入社したい熱意がないと判断され、内定には大きなマイナスポイントです。

2.面接官に逆質問で好印象を与えるためのポイント

転職の面接で面接官に好印象を与えるための押さえておきたいポイントは以下となります。

・あらかじめ質問を用意しておく
・自己PRと合わせて質問をすること
・Yes・Noで答えられる質問はしないがいい
・「何もありません」も時として有効なことがある

あらかじめ質問を用意しておく

面接時の逆質問は、あらかじめ用意しておくことができます。

面接の流れをおおかたはつかむことができるため、面接までの期間転職対策として、逆質問の答えを用意しておくようにしましょう。

逆質問では、基本はどのような質問でもOKです。不安な様子を見せることなく、率直に質問することで好印象を与えることができます。

よくある質問をしてしまうことで、やる気がないと思われてしまうかも……と思ってしまえば、なかなかいい表情で質問することもできなくなってしまいます。

実際問題、逆質問の内容も、プロの面接官から見ればすべて出し尽くされたものばかりであるため、そんなに特別な質問ができる訳ではありません。 

逆に絞り出して考えた特別な質問は、突拍子もない奇抜な質問になってしまう可能性もあるため、もっと気楽に聞く姿勢をもつ方が面接官にいい印象を与えることができます。

自己PRと合わせて質問をすること

面接官に質問をするときには、自己PRと合わせて質問をすることが大事です。

ただ、質問するように見えて、中にしっかり自分自身をアピールすることができる要素が含まれていれば、まさに一石二鳥です。

面接官が求めているのは、そのような質問なのです。

たとえば、教育体制について質問する場合には、「どのような教育体制ですか?」と聞いてしまうことが単純な質問です。

そうではなく、「御社の社員になることができれば、早くスキルアップし、業績に貢献したいと考えているのですが。そこで、御社ではどのような教育体制が用意されているのでしょうか」という質問に置き換えることで、同時に自己PRを質問の内容に含めることができます。

Yes・Noで答えられる質問はしないがいい

応募者が頑張って質問をして、面接官が単に「Yes」or「No」で答えておしまいでは、
なんだかコミュニケーションもスムーズではない感じがあります。

そこで、「〇〇は楽しいですか?」という質問ではなく、「〇〇をしていて楽しいと感じるのはどのような時でしょうか?」という質問に置き換えることで、格段とコミュニケーションが流れているような感じに変えることができます。

「何もありません」も時として有効なことがある

既に、「何もありません」と答えることは良くないというお話しをしてきました。しかし、ケースバイケースで、「何もありません」が有効的であることもあります。

それは、面接において、すべて聞きたいと思っていることが出し尽くされてしまった場合です。

自分自身であらかじめ質問を用意してきたとしても、他の応募者が先に質問するなどして、面接官が既にそれについて回答してしまっていることがあります。

そのとき、無理に質問してしまうことで、おかしな質問をしてしまったり、同じ質問を繰り返してしまうことでしょう。

同じ質問では、「今までの話しを聞いてなかったのか……」ということにもなってしまうため、「何もありません」も選択肢のひとつだと考えると気分も楽になれるでしょう。

3.面接官に好印象を与えることができる逆質問とは?

それでは、具体的にどのような逆質問が、面接官にいい印象を与えることができるかについて考えていきましょう。

・企業リサーチと理解をアピールする逆質問
・自分の長所をアピールする逆質問
・入社したい意欲をアピールする逆質問
・企業との相性の良さをアピールする逆質問
・資格・スキルをアピールする逆質問

についてサンプルを紹介します。

企業リサーチと理解をアピールする逆質問

逆質問では、企業の方針や取り組みについて具体的に質問をしてみるといいでしょう。

「私は御社の提唱する〇〇という理念に共感していますが、一方で具現化するためにはどのようなことをされているのでしょうか……?」

「御社は、女性管理職が多数いる会社だと聞きましたが。管理職全体で女性の占める割合はどの程度なのでしょうか……」

例えばこのような質問をすることで、自分自身でも企業リサーチをしたけど、それでも追加で知りたいことがあるという聞き方ができ、面接官に好印象を与えることができます。

自分の長所をアピールする逆質問

面接では、長所のアピールが必要不可欠です。ただし、露骨にアピールすることは逆効果にもつながってしまうため、さりげなくすることもポイントです。

「私は今までまわりとの調和を大事に思い、他の部署とも積極的に交流しながら仕事を行ってきましたが。御社においては、何か部署間の交流はあるのでしょうか……」

「私は、自身の意見は素直に伝える性格だと思っているのですが、御社では、積極的に意見を交換できる環境は提供されているでしょうか?」

入社したい意欲をアピールする逆質問

入社したい意欲をアピールする逆質問は、以下のような感じです。

「転職者たちが業務で実績を残すに至るまでの期間は、おおよそどの程度が多いのでしょうか?」

「私は、将来役職者となり、現場をけん引する立場になりたいと考えているのですが。そのために必要な能力やスキルにはどのようなものがあるのでしょうか……?」

企業との相性の良さをアピールする逆質問

応募者のスキルや人柄に何も問題がないとしても、企業との相性が良くなかったり、ミスマッチと判断されたりすれば、やはり内定には至りません。

「御社の提唱する〇〇という企業理念にとても共感しているのですが。実際に業務を行ううえで意識しなければならないのはどのようなことなのでしょうか」

「私は、それぞれ社員の成長を促す御社の社風に惹かれて応募しましたが。現場でどのような取り組みをされているのか事例があれば教えていただきたいのですが……」

このような質問を面接官に投げかけることで、面接官は応募者の自社に対しての相性を測ることができます。

資格・スキルをアピールする逆質問

資格取得やスキルは、応募者がライバルより一歩リードするための大事な要素です。

「○○と言った資格を取得しているのですが。御社の業務で役立つ場面があれば教えていただきたいのですが」

「御社の仕事に役立つであろうと考えている〇〇の資格を取得しているのですが。他にも、これから取得しておいた方がいい資格はあるでしょうか」

このような感じで、さりげなく資格取得していることを逆質問でアピールしましょう。

4.まとめ

いかがでしょうか。今回は、面接時、面接官からされる逆質問について解説しました。

転職の面接で行われる逆質問は、応募者にとって絶好のアピールの場と考えるべきです。

最終的にライバルを一歩リードする場と考え、自身のアピールポイントと絡めながら質問を組み立ててみるといいでしょう。

逆質問において、ちょっとリサーチすればわかるような質問や待遇面に偏る質問は面接官の印象を悪くする恐れもあるため、特に質問の内容には気をつける必要があります。

採用される可能性をアップさせるため、今回紹介したサンプルを参考にしつつも、自身でもさらに、自分自身が面接官だったら一体どのような逆質問をする応募者に興味を示すのかを考えてみるといいでしょう。